Alteraが新FPGA「Agilex 3」を発表し、エッジ市場での競争力を強化。消費電力を38%削減し、性能を1.9倍向上。自動車やIoT向けに最適なソリューションを提供。
この発表は、AlteraがIntelの一部門から独立子会社として活動を開始して以来、日本で初めて行われた記者会見でのものです。
AlteraのCEO、Sandra Rivera氏は、同社が業界唯一の独立系FPGAサプライヤーであり、エッジ向けから高性能システムまで広範なポートフォリオを持つことを強調しました。
Alteraのビジョンは、さまざまなユースケースに対応した使いやすいソリューションを提供し、将来的には自社のIPを徹底的に再利用することで、世界一のFPGAプロバイダーになることです。
新製品「Agilex 3」は、消費電力やコスト、サイズの制約が厳しいエッジ向けの製品として位置づけられており、従来の「Cyclone」シリーズと比較して消費電力を最大38%低減し、性能を最大1.9倍向上させています。
ロジックエレメント数は2万5000から13万5000で、Arm-Cortex A55コアを2つ搭載し、トランシーバー転送速度は12.5Gbps、AI処理性能は最大2.8TOPSを実現しています。
Rivera氏は、「Agilex 3」が自動車や産業IoTなどのスピードが求められる用途に最適であり、その柔軟性によって特定のタスクに対する適切なリソース構成が可能であると述べました。
また、セキュリティ管理機能「セキュア・デバイス・マネジャー(SDM)」により、データ処理の安全性も確保されています。
具体的な用途としては、データセンターの電力マネジメント、システムモニタリング、ロボット制御、スマートファクトリー、モビリティの物体検知、衝突回避、医療機器の画像診断などが挙げられています。
これにより、Alteraは組み込み機器市場における地位をさらに強化することが期待されています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/34622fb0860c2293cac6fdfb403ff70c46c09b93