メタが新AIモデル「ラマ4」を発表し、低コストで高性能なAI競争が激化する中、ビッグテックの動向に注目が集まっています。
このモデルは、フェイスブックやインスタグラムを運営するメタが開発したもので、テキスト、ビデオ、イメージ、オーディオなど多様なデータを統合して処理できるマルチモーダルAIです。
ラマ4はその大きさに応じて「スカウト(Scout)」「マーベリック(Maverick)」「ベヒモス(Behemoth)」の3つの製品群に分かれています。
メタのCEOであるマーク・ザッカーバーグは、インスタグラムで「我々の目標は世界最高のAIを構築し、それをオープンソースとして公開することで、全ての人がアクセスできるようにすることだ」と述べています。
特に、ラマ4の主力モデルであるマーベリックは、他社のAIモデルと同等の性能を低コストで提供できる点が強調されています。
具体的には、マーベリックを使用する際のコストは最大0.49ドルであり、OpenAIの最新モデル「GPT-4o」の10%以下の水準です。
また、Googleの「Gemini 2.5 Pro」と比較しても61%低いコストであることが明らかになっています。
さらに、ラマ4の開発には「混合専門家モデル(MoE)」の技術が初めて使用されており、特定の作業に必要なAIのみを活性化することでコストを抑えることが可能です。
この技術は、中国のAI企業ディープシークが以前に使用していたもので、メタはこの競争に対抗するために急ピッチでラマ4の開発を進めたとされています。
今後、ビッグテック間での低コスト・高効率なAIモデル開発競争が一層激化することが予想されます。
OpenAIは、2023年2月にGPT-4.5を発表した後、上半期中に推論モデルを統合したGPT-5をリリースする予定です。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/9e060b941714894b629f6ed4e156d8be005b4d0a