東京に建設される木造超高層ビルの技術と持続可能性が注目されています。木質化技術を用いて燃えやすさを克服し、環境への配慮を強化した新たな建築が進行中です。
朝日新聞社が主催する国際シンポジウム「朝日地球会議2024」では、「木造ビルが変える日本」というテーマのもと、東京大学の腰原幹雄教授や三井不動産、三菱地所の代表者が木造建築の未来について議論しました。
特に、木材の持つ美しさと持続可能性を活かした建築が注目されており、両社はそれぞれの森林を活用した持続可能な森林経営を行っています。
木造ビルの技術面では、木材の弱点を克服するために、木材と鉄骨を組み合わせる「木質化技術」が進展。
難燃性の塗料を用いることで、木材の燃えやすさも対策されています。
さらに、東京・日本橋に計画されている高さ84mの木造賃貸オフィスビルは、国産木材を利用し、従来の建築方法と比べて二酸化炭素排出量を30%削減することが期待されています。
三菱地所も新たな木造ビルプロジェクトを進めており、2028年には高さ100mの木造ビルが完成予定です。
これらの取り組みは、都市と森林のつながりを強化し、環境問題への貢献を目指すものです。
腰原氏は、木造建築の歴史を振り返り、現在の技術的な進展とともに、生活の豊かさを追求する必要性を強調しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/e4f77f7f3795d8f665ec0e985291c2985d418781
東京に誕生する木造超高層ビルに関するコメントでは、技術的な側面や持続可能性に関するさまざまな意見が寄せられました。
多くのコメントが木材の耐火性や耐震性に対する懸念を示しており、特に火災や地震のリスクについての心配が目立ちました。
難燃化された木材の使用は、焼却やリサイクルが難しくなる可能性があることや、火災時の構造的な耐力の低下が懸念されていました。
また、木材を主構造材に使用することの現実性や、コストパフォーマンスの問題も指摘され、従来の工法に対抗できるかどうか疑問視する声がありました。
さらに、木材の強度や耐久性についても疑念が呈され、特に高温多湿な環境や地震に対する安全性に対する不安が強調されました。
全体的に、木造ビルの建設は環境に優しい選択肢として評価される一方で、実際の建築における課題やリスクについての議論が続いている状況でした。
ネットコメントを一部抜粋
木材は圧縮に強い曲げ、剪断力に弱い性質の資材ですね。
難燃化された木材は、焼却しにくいし、リサイクルもしにくい。
適材適所ってあると思うのですよね。
木を使うのは大変結構だが、コストパフォーマンスで従来工法に太刀打ちできないだろう。
高温多湿で雨や風に合い建物の見た目や黒カビをしてしまう。