ノジマの社内婚活イベント「NOJIKON」が話題に。昭和の社内恋愛禁止から変わる企業の取り組み。
このイベントは2017年に社員のアイデアから始まり、コロナ禍を経て5回目の開催となりました。
これまでのNOJIKONでは38組がカップリングし、そのうち2組が成婚に至っています。
このように、企業が積極的に社内恋愛を支援する動きが広がっている一方で、過去30年で職場結婚の割合は急激に減少しています。
昭和から1990年代初頭にかけて、日本では社内恋愛が原則禁止とされることが一般的でした。
多くの企業では就業規則に明記されていたり、社内恋愛をオープンにできない雰囲気がありました。
ある食品メーカーの人事部門で40年働いたS氏は、当時の社内恋愛事情を振り返り、職場の風紀を乱すとの理由から恋愛が発覚した場合、女性に退職を迫るか、異動を命じるなどの処分が行われていたと語っています。
しかし、密かに社内恋愛を経て結婚するケースは多く存在しました。
国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、1965年頃から恋愛結婚が増え始め、職場での出会いが最も多い結婚のきっかけとなりました。
当時は男性が総合職として働き、女性は一般職として補助的な役割を担っていました。
女性は20歳前後で入社し、数年後に社内で配偶者を見つけ、結婚後に退職するという慣習がありました。
このような文化は「寿退職」や「クリスマスケーキ」といった差別的な表現を生む原因ともなりました。
現在、企業が社内恋愛を推奨することで、時代の変化を反映した新たな婚活の形が生まれていることが伺えます。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/f8c98b49a3973cf4e6fc10be4bd5465964e27a63
コメントでは、社内恋愛や結婚が企業文化や働き方に与える影響について多様な意見が寄せられました。
特に、社内結婚が多かった過去の企業では、夫婦で働くことが子育てにおいて有利であったという意見がありました。
夫婦が同じ職場であれば、子どもの体調不良や行事での休暇を取りやすく、理解を得やすい環境が整っていたため、働きやすさが向上していたとされます。
また、昔は仕事とプライベートを分けるべきという考えが主流でしたが、現在はその境界が曖昧になり、プライベートを持ち込むことが必要とされていると指摘されていました。
このような変化は、社内恋愛や結婚が企業にとっても利点があることを示唆しています。
さらに、婚活イベントの実施が若手社員の交流を促進し、活性化につながるとの意見もありましたが、参加者の役職や既婚者の扱いについての懸念も見られました。
昭和の時代には社内恋愛が一般的であったというコメントもあり、社内恋愛の禁止が女子社員の退職を促すための手段として利用されていたという意見もありました。
全体として、社内恋愛や婚活イベントが今後の企業文化にどのように影響を与えるかについて、さまざまな視点からの議論が展開されていました。