韓国国債がWGBIに編入されることが確定したが、時期が2024年4月に延期され、資金流入の期待が先延ばしとなる。政府は影響を懸念している。
要約すると韓国国債が「世界国債インデックス」(WGBI)に編入されることが確定したが、その時期が当初予定されていた2023年11月から2024年4月に延期されることになった。
これは、英フィナンシャル・タイムズ・ストック・エクスチェンジ(FTSE)ラッセルによるもので、韓国国債は2022年9月にWGBI編入の予備候補として名を連ね、昨年10月に正式に編入が決定した。
WGBIはブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合指数やJPモルガン新興国債券指数と並ぶ世界三大債券指数の一つであり、年金基金などのグローバル投資家にとって重要なベンチマークとなっている。
編入の延期により、期待されていた先進国からの資金流入や資金調達コストの削減、ドル流入による為替レート緩和効果も先延ばしとなる。
政府はWGBI編入によって少なくとも560億ドル(約8兆1000億円)の資金が韓国の国債市場に流入すると見込んでいたが、今回の延期は特に赤字国債の発行が避けられない状況の中で打撃となる。
企画財政部の国際金融局長は、編入時期の調整は投資家が韓国市場に初めて入る際に必要な準備時間を考慮したものであり、四半期ごとの編入ではなく毎月の編入に変更されることで、資産運用会社がポートフォリオを調整しやすくなると説明した。
また、日本の投資家が40%を占める中でのテスト時間の長さが影響を与えた可能性も指摘されているが、政府はFTSEラッセルからの制度改善の要請はなく、政治的な不確実性が編入時期の延期に影響を与えた可能性は低いと強調している。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/016aa3611abba81a879575b87d9b4d7c69d97ae6