イーロン・マスク運営のSNS「X」から、ベルリン国際映画祭が撤退。ベネチア国際映画祭も同様の決定を下し、文化機関との関係悪化が浮き彫りに。
この決定は、先にベネチア国際映画祭が同様の措置を取ったことを受けたもので、両映画祭の運営がマスク氏のプラットフォームとの関係悪化を示しています。
ベルリン国際映画祭は公式声明で、今後はInstagram、Facebook、LinkedIn、YouTubeなどの他のSNSに情報発信を集約すると発表しました。
撤退の具体的な理由は明らかにされていませんが、「プラットフォームの詳細な監視と評価を実施した結果」と述べ、他のSNSへの注力を決定したとしています。
ベネチア国際映画祭のアルベルト・バルベーラ芸術監督は、マスク氏体制下でのプラットフォームの目的や方向性との価値観の共有が困難であると明言し、両映画祭の決定にはマスク氏の政治的立場が影響しているとされています。
マスク氏は2022年末にXを買収して以来、ドナルド・トランプ前米大統領を支持し、右派・極右的なコンテンツの拡散を容認してきました。
特にドイツでは、反移民政策を掲げる極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」を支持する投稿を頻繁に再投稿するなど、リベラルな価値観を重視する欧州の文化機関との軋轢が深まっています。
次回の第75回ベルリン国際映画祭は2025年2月13日から23日に開催される予定で、Xからの撤退は文化芸術界全体における脱X化の潮流を一層加速させる可能性を示唆しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/4e1ec0c7a94bf14afc405b85205ee84a37f1623c
コメントでは、欧州映画祭がイーロン・マスクの運営するXから撤退した理由について、さまざまな視点が語られていました。
まず、イーロン・マスクがトランプの支持者であることから、ハリウッド映画などの圧力が影響しているのではないかという意見がありました。
映画祭の撤退は、宣伝効果を放棄することにつながると考えられ、Xの利用がもはや意味を持たないのではないかという懸念が示されていました。
また、マスクの考え方や価値観を知りたいというコメントもあり、彼の影響力や行動に対する興味が伺えました。
さらに、分断についての意見もあり、意見の対立が問題視される中で、実際に歩み寄りを実行する人が少ないという指摘がありました。
全体として、イーロン・マスクの行動やその影響についての疑問や批判が交錯し、映画祭の撤退の背景には複雑な要因があることが浮き彫りになっていました。