ChatGPTが過去の会話を記憶し、今後の会話に生かす新機能を追加。便利さとプライバシーのリスクが共存。
この機能は、ユーザーが設定をオンにすることで、以前のチャット履歴を利用して今後の会話に生かすことができるようになります。
特に、複数の会話にまたがる大規模なプロジェクトや、AIとのよりリアルなやりとりを求めるユーザーにとっては非常に便利な機能となるでしょう。
これまでのGPTモデルは、会話の内容をその場限りでしか記憶できず、ユーザーが好きな色などを伝えても新しい会話でその情報を活用することはできませんでした。
しかし、新しいアップデートにより、ChatGPTは「チャット履歴を参照する」設定をオンにするだけで、過去の会話を基にした文脈を持つことが可能になります。
たとえば、ユーザーが「黄色が好き」と伝えた場合、今後の会話でその情報を記憶し、適切に反応することが期待されます。
ただし、この機能にはリスクも伴います。
特に、ログイン情報が漏洩した場合、過去の会話が他者に見られる可能性があるため、プライバシーの懸念が生じます。
実際、GoogleやAnthropicも同様の機能を提供しており、OpenAIは競合に追いつく形でこのアップデートを行ったとも言えます。
また、ChatGPTは過去のログを全て記憶するわけではなく、特定の情報を検索するためには、左上の検索アイコンを使用する必要があります。
これにより、ユーザーは必要な情報を効率的に見つけることができる一方で、記憶力の向上がもたらす新たな利点とリスクを考慮する必要があります。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/a207d87c22e216b8d37d21d56def13cc95c34d1e