富士通と東証が新株式売買システム「arrowhead4.0」を運用開始。利便性とレジリエンスを強化し、取引機会を最大化する新機能を導入。
要約すると富士通株式会社と東京証券取引所（東証）は、2023年5日に新たな株式売買システム「arrowhead4.0」を運用開始した。
このシステムは、2010年に稼働を開始した「arrowhead」の4世代目にあたるもので、利便性やレジリエンスの向上を目指している。
具体的な改善点としては、クロージング・オークションの導入や、注文ごとの相場情報の配信、新たな一括取り消し機能などが挙げられる。
特に、クロージング・オークションは、終値形成における透明性を高めるために設計されており、取引時間も15時から15時30分に延長され、投資家の取引機会の最大化が図られている。
また、システムのレジリエンス強化のため、取引情報を三重化し、複数のサーバーで並行動作させることで、障害発生時にも迅速な切り替えとデータ保全が可能となる。
富士通は、最新の高性能サーバーやミドルウェアを活用し、システムの信頼性と処理性能を向上させる取り組みを行っている。
さらに、システムの疎結合化や障害対応チームの構築により、市場運営の信頼性を向上させることを目指している。
これらの取り組みにより、富士通と東証は市場利用者のニーズに応えつつ、東京市場の国際競争力を強化し、安全で安心な取引環境を提供することを目指している。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/67eed69d6b504a950bea9d4d674ba90b29d6c613