福島第1原発2号機で初めてデブリを回収。今後の分析に向けて搬出し、廃炉作業の進展を目指す。
要約すると東京電力は7日、福島第1原発2号機において、事故後初めてとなる溶融核燃料(デブリ)の回収を行ったと発表しました。
取り出されたデブリは小石状で、重さは3グラム以下です。
この回収作業は試験的なものであり、今後は茨城県にある研究施設に搬出され、詳細な分析が行われる予定です。
デブリの取り出しは、福島第1原発の廃炉作業において最も難しい工程の一つとされており、1号機から3号機までの推計880トンのデブリが存在しています。
政府と東京電力は、2021年に取り出し作業を開始する計画でしたが、工法の変更や作業のトラブルにより、3回も延期を余儀なくされました。
今回の取り出し作業は、8月22日に準備が始まりましたが、作業中にミスやトラブルが発生し、2度の中断がありました。
回収作業では、原子炉格納容器に隣接する収納箱の扉を開け、デブリを収めたアルミ製の容器を取り出しました。
その後、同じ建屋内に設置された密閉装置「グローブボックス」に移し、重さや大きさの計測が行われました。
政府は、51年までに全量を取り出し、廃炉を完了する目標を掲げていますが、今後の取り出し作業においても様々な課題が予想されます。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/ea11848dbea10c07fd572aa23c7e7c984c006a5b