東京国際映画祭で79歳の長塚京三が主演する『敵』が3冠を獲得。全編モノクロで描かれるこの作品は、ユーモアと深みを持ち、観客を魅了しました。
要約すると第37回東京国際映画祭で、吉田大八監督の映画『敵』が最高賞の東京グランプリ、監督賞、男優賞の3冠を獲得しました。
主演を務めた79歳の長塚京三は、映画の公開を控え、受賞の喜びを表現しました。
『敵』は、筒井康隆の同名小説を原作とし、77歳の大学教授・渡部儀助の人生を描いています。
彼は愛妻を亡くし、年金と講演料で生活しながら、日常を楽しむ姿が描かれています。
しかし、ある日パソコンに「敵がやって来る」というメッセージが現れ、物語は不穏な方向に進展します。
映画は全編モノクロであり、商業映画としては珍しいスタイルですが、観客はその世界観に没入し、色のない余白を楽しむことができました。
吉田監督はモノクロを選んだ理由として、古い日本家屋が登場する映画を見た影響を挙げ、プロデューサーからの反対がなかったことを笑いながら語りました。
映画の中には、ユーモアが散りばめられており、筒井康隆の影響を受けたとも述べています。
トニー・レオン審査委員長は、映画を「心打たれる素晴らしい作品」と評し、長塚の演技に感銘を受けたとコメントしました。
『敵』は、商業映画の常識を覆す逆張りの作品として、多くの観客の心をつかんでいます。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/1e6cabe3ac3e8283e975d993dcf17d84448e7120