サイボウズが「kintone」に生成AI機能を追加。社内データを活用し、自然言語での検索が可能に。来年1月にβ版提供予定。
この新機能「kintone AIアシスタント(仮称)」は、来年1月にβ版として提供予定で、幕張メッセでの展示イベント「Cybozu Days 2024」において、青野慶久社長がその詳細を明らかにしました。
AIアシスタントは、キントーンの検索機能と生成AIの検索拡張技術(RAG)を組み合わせており、ユーザーが自然言語で検索を行うことができるようになります。
従来の検索機能とは異なり、AIが文章の意味を解釈し、キントーンに蓄積されたデータを効果的に活用します。
一般的な生成AIは、事前に学習したデータから情報を集めるため、社内データなどの未学習情報に対しては回答を生成できませんが、RAGを利用することで、社内データベースをデータソースとして設定し、業務に必要な情報を提供することが可能になります。
具体的には、キントーン内のチャットで質問すると、生成AIが内容を理解し、キーワードを抽出。
そこから設定されたアプリを検索し、必要な情報を引き出して回答します。
検索結果にはユーザーのアクセス権が反映され、権限のない情報は非公開となります。
この機能は、問い合わせ対応や営業業務においても役立ち、FAQアプリや案件管理アプリからの情報を活用することで、業務の効率化とノウハウの蓄積を助けることが期待されています。
サイボウズは、キントーン利用企業を対象にβ版のユーザーを募集し、実際の運用から得られたフィードバックを基にAI機能の改善を進める方針です。
青野社長は、キントーンと生成AIの組み合わせにより、迅速な情報検索とデータの有効活用が可能になると強調しました。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/dbb0ce2351b7e7fc282799f809962938e4688d2b