米国の卵子提供ビジネスに見る高額報酬と倫理的課題

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米国の卵子提供ビジネスでは、若い女性が高額報酬を得る一方で、倫理的な課題も浮上しています。Cofertilityは、卵子を凍結保存する新たなモデルを提案しています。

要約すると近年、米国では体外受精(IVF)を受ける人々のために卵子を提供する若い女性を高額な報酬で募集する企業が増加しています。

特にロサンゼルスに拠点を置くスタートアップのCofertility(コファティリティ)は、より良心的なビジネスモデルを提案しています。

この企業は、卵子を冷凍保存するためのコストとタイミングの課題を解決するために、若い女性が保存した卵子の半分を第三者に提供する条件で、無料で10年間の凍結保存サービスを提供しています。

一般的に、女性は妊娠を試みて失敗した30歳以降に不妊治療を受けることが多いですが、この時期には卵子の数が減少しており、健康な卵子が少なくなっています。

そのため、多くの女性が将来的な妊娠に備えて卵子を凍結保存しようとしますが、その費用は高額です。

採卵手続きには1万ドル以上、凍結保存には年間500~1000ドルが必要で、若い女性にとっては負担が大きいのが実情です。

コファティリティは、現金報酬をなくし、女性が自分の将来のために卵子を保持できるようにするサービスを提供しており、倫理的な面でも注目されています。

一方、米国ではドナーに報酬が支払われることが一般的で、アイビーリーグの出身者の場合、その報酬は数倍に及ぶこともあります。

例えば、イェール大学を卒業したノエル・ロックウェルは、卵子提供の広告を見て、報酬が1万ドルやさらには数万ドルになることを知りました。

アラバマ大学の准教授によると、米国の卵子提供者の36%は学生ローンの返済や学費のために卵子を提供しているとのことです。

このように、卵子提供ビジネスには高額な報酬が存在する一方で、女性の将来や倫理的な問題も考慮する必要があります。

参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/5a6908c84bf2a7515b84c43ba74db3bb92011deb

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