三菱電機は、AIを活用した加工診断ツール「NC MachiningAID」を発表し、労働力不足の解決を目指します。2025年以降には他社製CNCにも対応予定です。
要約すると三菱電機は、2024年11月5日から10日まで東京ビッグサイトで開催される「第32回日本国際工作機械見本市(JIMTOF 2024)」において、AIを活用した新しい加工診断ツール「NC MachiningAID」を発表しました。
このツールは、製造業が直面する労働力不足の課題を解決するために開発され、三菱電機独自のAI技術「Maisart」を搭載しています。
NC MachiningAIDは、CNC(数値制御装置)の電流値をリアルタイムで収集し、加工異常や工具摩耗を検知して通知します。
特に、簡単なセットアップが特徴で、追加のハードウェアなしで利用でき、WindowsベースのCNCではPCも不要です。
また、エアカットと実加工を一度ずつ行うことで、NC MachiningAIDが自動的に診断対象を絞り込み、精度の高い診断が可能になります。
現在の診断対象CNCは「M80V」「M80VW」「M800VS」「M800VW」で、2025年度以降には他社製CNCにも対応予定です。
さらに、穴あけやミーリング、旋削など多様な加工に対応し、様々な材料にも対応しています。
加えて、リモート診断サービス「iQ Care Remote4U+」も発表され、機械の稼働状況を一元管理できるようになります。
三菱電機は、DED方式のワイヤレーザー金属3Dプリンタ「AZ600」も展示し、今後の金属3Dプリンタ市場の成長を見込んでいます。
現在、金属3Dプリンタ市場は年間100台程度で、DED方式は30%のシェアを持つまでに成長しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/19b8b2b6c010be48d6a2340c6f6ebc5de3e6ce01