富士通とAMDのAIオープン化に向けた戦略的協業

富士通とAMDがAIのオープン化を目指し、2024年11月に協業を発表。新たなコンピューティング基盤を共同開発し、企業のAI活用を促進する。

要約すると富士通とAMDは、2024年11月1日に電力性能に優れたプロセッサとAI/HPCソフトウェア群からなるコンピューティング基盤の実現に向けた戦略的協業に関する覚書（MOU）を締結しました。

この協業の目的は、企業がAIを容易に活用できるサステナブルな選択肢を提供し、AIのオープン化を促進することです。

最近のAIの急速な普及に伴い、コストや消費電力を抑えつつ多様なAIワークロードに対応できるアーキテクチャが求められています。

富士通はスーパーコンピュータ開発で培ったCPU技術を、AMDは高度なGPU技術を活用し、エンジニアリング、エコシステム、ビジネスの3つの戦略領域で協業します。

両社は2027年までにAI/HPC向けのコンピューティング基盤の共同開発を進める計画です。

具体的には、富士通が開発中の高性能・省電力のArmベース次世代プロセッサ「FUJITSU-MONAKA」とAMDの「AMD Instinctアクセラレータ」を組み合わせることで、大規模なAIワークロード処理を実現し、データセンターの総所有コスト（TCO）削減を目指します。

また、ソフトウェア開発でも連携し、AMDのオープンなGPU用AI/HPCソフトウェアスタック「AMD ROCmソフトウェア」とFUJITSU-MONAKAのソフトウェアを基盤に、オープンソースソフトウェア（OSS）コミュニティーとの連携を強化します。

これにより、共同開発するAIコンピューティング基盤に最適化したOSSベースのAI向けソフトウェア開発を推進します。

さらに、マーケティングや顧客との共創も共同で行い、企業のAI利用や社会実装を促進するためのエコシステム構築や共同カスタマーセンターの提供などの施策も検討されています。

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