ドイツのショルツ首相が財務大臣を解任し、連立政権が崩壊。政局混乱が続く中、年内の信任投票を拒否し、少数派政権に。次の選挙も視野に。
要約すると2023年11月6日、ドイツのオラフ・ショルツ首相が財務大臣クリスティアン・リントナー氏を解任し、連立政権が崩壊した。
これは、財政政策を巡る対立が原因で、自由民主党(FDP)が連立政権を離脱したためである。
これにより、ショルツ政権は連邦議会での過半数を失い、政局の混乱が避けられない状況に陥った。
野党や経済界は早期の信任投票や来年1月半ばの総選挙を予測する中、ショルツ首相は年内の信任投票を拒否し、来年3月後半までの総選挙実施を狙っている。
ショルツ首相は、経済危機を乗り切るために特別な財政措置を求め、155億ユーロの国債を追加発行する方針を打ち出したが、リントナー氏は債務ブレーキの適用を巡る懸念から拒否した。
ドイツの憲法では、GDPの0.35%を超える財政赤字が禁止されており、リントナー氏は「新たな借金をすることは許されない」と主張した。
ショルツ首相は記者会見でリントナー氏の態度を非難し、信頼関係が崩れたことを認めた。
リントナー氏は、ショルツ政権の過去の財政措置が違憲であるとの判決を受け、政府の財源不足に対する不満を強めていた。
FDPの閣僚はリントナー氏の解任を受けて連立政権を離脱し、現在、ショルツ政権は少数派となり、法案を通過させるためには野党の協力が必要なレームダック状態にある。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/6b157cd6446650e240d0cf3944e3ed4a2d5fbb13