テレビ朝日は、7月の放送機器障害の原因を「中性子線の衝突」と特定しました。半導体の進化により、ソフトエラーの発生率が上昇しており、再発防止策も講じています。
この障害は、7月23日の午後10時過ぎに発生し、ネットワークスイッチの記憶装置でのメモリーエラーが原因で、地上波のCMやBSの番組が放送できなくなりました。
具体的には、3系統の番組送出用サーバが制御不能となり、約2時間にわたり地上波ではCMが流れず、BSでは番組も放送できない事態が発生しました。
障害の原因について、設備メーカーからは「中性子線の影響」が報告されました。
中性子は宇宙線が大気中の原子に衝突することで発生し、これが半導体に衝突すると誤作動を引き起こす可能性があります。
テレビ朝日は大学や民間研究所にヒアリングを行った結果、専門家の見解も一致しました。
近年の半導体技術の進化により、メモリーチップの微細化が進み、保持する電荷が小さくなったため、ソフトエラーが発生しやすくなっています。
これに対して、影響評価や対策の研究も進んでおり、NTT研究所の提案がITU-Tで標準化されています。
テレビ朝日は再発防止策として、通信を遮断するなどの対策を講じ、予備系統を強化することで不測の事態に備えています。
この障害に関して、技術局担当取締役が役員報酬の10%を自主返上し、技術局長が譴責処分を受けるなどの対応が取られました。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/d5c28db2d182e1008307eb1320464b991bf44d56
テレビ朝日の放送障害が中性子線によるものと特定されたことに関して、ネット上ではさまざまな意見が寄せられました。
多くのコメントは、特定の日に中性子線が増加するという説明に対し疑問を呈しており、他の放送局で同様のトラブルが発生していないことから、テレビ朝日だけが影響を受けた理由に不信感を抱く声が多く見られました。
中性子線が原因であるなら、広範囲に影響が及ぶはずであり、局所的な問題に過ぎないのではないかという意見もありました。
また、中性子線の影響を証明することが難しいため、原因が不明な場合には自然現象を理由にすることで責任を回避しているのではないかとの指摘もありました。
さらに、メモリエラーに対する対策が不十分であったのではないかという懸念も寄せられ、コスト削減の影響があったのではないかと推測されました。
全体として、コメントは中性子線の影響に懐疑的であり、テレビ朝日の説明に対する信頼性を問う内容が多く見受けられました。
ネットコメントを一部抜粋
メモリーエラーで原因究明するのは聞いたことがない。
今回の障害の原因が「中性子線の衝突」である可能性は極めて低いと考えられます。
そんな瞬間的に特定の日だけソフトエラーが発生するほどの中性子線が増大するというのが信じられません。
役員や局長が処分をうけた。
担当社員は無罪じゃすまされないだろうね。
中性子線を特定!?本当なら凄いかも。