テザー社が4500万ドルを投資し、中東の原油取引に参入しました。これは、同社のビジネス拡大の一環であり、貿易金融業界での地位を確立することを目指しています。
この取引は、テザーが発行するステーブルコイン・テザー(USDT)の基盤を超えてビジネスを拡大する取り組みの一環であり、貿易金融業界においてニッチな地位を築こうとしています。
テザー社は、国際的な貿易を促進するために、貿易金融のリスク軽減に重要な役割を果たすことを目指しています。
先月、同社はコモディティ貿易金融への参入計画を明らかにし、さらにベンチャーキャピタル、ビットコインマイニング、人工知能(AI)分野にも進出する意向を示しています。
今回の取引は67万バレルの中東産原油に関するもので、上場する超大手石油会社と一流のコモディティトレーダー間で行われました。
テザー社のCEOパオロ・アルドイノ氏は、この取引を「始まり」と位置づけ、より多くのコモディティや産業を支援することを目指していると述べています。
また、テザーは市場に効率性とスピードをもたらすことを強調しています。
テザーは暗号資産取引の基盤的役割を果たし、特に新興経済国では支払いや貯蓄手段として利用が増加しています。
今年、同社は77億ドル(約1兆1550億円)の純利益を上げ、その大部分は米国債からの利回りによるものです。
テザーは資金を多角化するために使用し、スタートアップ企業やエネルギー生産、AIに投資しています。
最近、同社がアメリカの制裁やマネーロンダリング防止法違反の可能性で捜査対象となっているとの報道もありましたが、テザー社はこれを否定しています。
アルドイノCEOは、アメリカの制裁を尊重し、米国債の大口購入者としての地位を維持することに専念していると述べています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/fe5c3e73e9b42d599eb7a6177e1bf488c1fd0962