ギャラクシー・デジタルが800MWの電力を高性能コンピューティングに転換する契約を締結。ビットコインマイニングからAIコンピューティングへのシフトが進む中、業界の競争が激化しています。
この決定は、競争が激化するビットコイン(BTC)マイニング業界において、マイナーたちに新たな選択肢を提供するものです。
マイニング業者は、AIコンピューティングにシフトするか、従来のビジネスモデルを維持するかの選択を迫られています。
ギャラクシー・デジタルのマイケル・ノボグラッツ氏は、自社の収益報告書で、非公開のアメリカのハイパースケーラー企業との拘束力のない契約を発表し、これにより同社の電力を全てHPCに活用することが可能になったと述べました。
ハイパースケーラー企業は、大規模なデータセンターを運営し、大量のコンピューティング能力を提供する専門企業です。
AI企業がビットコインマイニングに参入する背景には、マイナーたちが既に運用可能な電力を保有しているため、ゼロからデータセンターを構築するよりも迅速に事業展開できるという利点があります。
この動きは、競争の激しいマイニング業界からの収益源の多様化を目指すマイナーにとっても、AI企業にとってもメリットがあります。
ギャラクシーのマイニング施設「ヘリオス」は、800MWの認可済み電力容量を持ち、現在200MWが稼働中です。
また、同施設ではさらに1.7ギガワット(GW)の容量について、現地での許可取得を検討しています。
今回の決定は、ビットコインの半減期イベントによってマイニング報酬が減少し、業界の競争が一層激化する中でのものです。
HPCのトレンドは、最大手のマイニング企業コア・サイエンティフィックがクラウドコンピューティング企業コアウィーブと巨額の契約を結んだことをきっかけに始まりました。
この契約により、同社の株価は急騰し、他のマイニング企業もAI計算にリソースを割くようになっています。
ギャラクシーは、マイニング収益が前期比で23%減少したものの、総ハッシュレートは半減期やマイニング難易度の上昇により11%増加したと報告しています。
ギャラクシーのマイニング事業は厳しい状況にありますが、第3四半期の純損失は縮小し、営業収益は前期比で30%以上増加しました。
11月7日には、ギャラクシーの株価が7%以上上昇し、暗号資産市場全体が活況を呈しました。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/c7988e35a4ab626b03249aab6cdd385643fa0f14