旺文社が東京都立晴海総合高等学校と連携し、高校生に辞書や参考書の価値向上をテーマにした探究学習を実施。生徒たちはアイデアを提案し、企業の課題解決に挑むプロセスを体験しました。
このプログラムは、実社会の課題解決に取り組むことで生徒たちの社会への関心を高め、他者理解を深めることを目指しています。
旺文社は、連携企業の一つとして参加し、生徒たちに「”分厚い本”の内容を学ぶ人により役立てるには?」という課題を提示しました。
これは同社が提供する辞書や参考書、入試過去問題集などのコンテンツに関して、令和の時代に合わせて商品価値を向上させる方法を考えるものです。
授業では約40名の生徒が8つのチームに分かれ、アイデアを出し合い、リサーチや実験を行いながら、現代の多様な学習ニーズに応える書籍や雑誌の考察を重ねました。
生徒たちは旺文社にアイデアを提案し、ディスカッションを通じてそれぞれの解決策を模索しました。
また、授業期間中には旺文社の社員による特別講演も行われ、出版社の仕事やビジネス展開についての理解を深める機会も提供されました。
生徒たちからは「参考書がどのように作られているかを知ることで愛着が湧いた」「探究課題の解決アイデアを考えるヒントとなった」といった感想が寄せられました。
9月21日には学園祭のプログラムの一環として、各チームが探究成果を発表し、「辞書のコンテンツを活用したボードゲームの制作」や「集中力を高める香り付き書籍の企画」など、ユニークなアイデアが披露されました。
生徒たちはアイデアを形にする難しさを体感すると同時に、企業の課題解決に挑むプロセスを通じて学びを深めました。
また、授業を通じて得た知見には、「教材を作り手として見つめ直す新鮮さを感じた」「企業課題に対するアイデアを出すことで責任感と楽しさを覚えた」といったものがあり、商品そのものではなく、商品を利用する環境を整えることの重要性にも気づくことができたとしています。
旺文社は、授業協力で得たフィードバックを活かし、今後さらに学びを支える書籍や学習サービスの充実を図る考えを示しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/0e54e43dd24970d6d00271166241beec0fc1e3e8