テザーがUSDTを用いて中東の原油取引に資金提供、コスト削減の期待も
要約するとテザー(Tether)社が、同社が発行する米ドルペッグのステーブルコイン「テザー(USDT)」を活用し、中東における原油取引の資金提供を行ったことを11月8日に発表しました。
この取引は、大手上場石油会社とトップクラスのコモディティトレーダー間で行われ、中東産の原油67万バレル(約69億円相当)の積み込みと輸送を支援するもので、実際の資金提供先の石油会社名は公開されていませんが、取引自体は今年の10月に完了しています。
テザーにとっては、中東での原油取引に関する初の取り組みであり、USDTを利用することで貿易金融におけるコスト削減や支払い時間の短縮が期待されています。
この取り組みは、テザーが今年初めに設立したテザー投資部門(Tether Investments)の一環として実施されました。
この投資部門は、テザーのステーブルコイン準備金とは独立して運営されており、今年第3四半期の報告によると、同部門での総投資額は77億ドル(約1兆1,819億円)に達しています。
テザー投資部門の投資対象は、再生可能エネルギー、ビットコイン(BTC)マイニング、人工知能(AI)、通信、教育など多岐にわたる分野に及び、今後は金融、テクノロジー、農業、資産担保証券などの領域にも投資を拡大していく意向を示しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/5d9848e9816bb3752735b671caecc70d9ce2f43c