デルタ航空の株価がトランプ勝利で約7%上昇。業績は前年同期比1%増も営業利益は約30%減少。競争激化とコスト上昇が影響。
要約するとデルタ航空(ティッカーシンボル:DAL)の株価は、米国時間11月6日の取引で約7%上昇し、ドナルド・トランプが米大統領選で勝利したことが影響している。
この勝利を受けて市場全体が上昇し、航空会社株への投資家の関心が高まった。
デルタ航空以外にも、ユナイテッド航空株が約9%、アメリカン航空株が約6%上昇している。
トランプ政権が航空業界に対して友好的なアプローチをとるとの期待が背景にある。
過去のトランプ政権では規制緩和が進められたため、再度の期待が寄せられている。
デルタ航空は2023年において、S&P500種株価指数の約21%上昇に対し、約56%の株価上昇を記録しており、過去3年間の年間リターンもS&P500よりも安定している。
しかし、目先には逆風も存在する。
サプライチェーンの問題により新造機の供給が遅れており、デルタ航空はリファービッシュに力を入れている。
また、格安航空会社の台頭が競争を激化させ、航空サービスの供給が増加していることが収益性を圧迫している。
2023年第3四半期の業績は前年同期比で収益が1%増の157億ドルだったが、営業利益は約30%減少している。
これは、システム障害によるキャンセルフライトの払い戻しや、営業費用の増加が影響している。
さらに、第4四半期の業績予想も市場予想を下回っており、現在の株価は約64ドルとされている。
全体として、デルタ航空にはプラス材料とマイナス材料が混在しており、現在の株価は適正と見なされている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/8f223d53906f85ad1183b639f393eb8d4226d41b