米テック大手が原子力発電に注目。AI開発の電力需要増加に対応するため、小型モジュール炉（SMR）の導入を進めている。マイクロソフトはスリーマイル島原発の再稼働計画も。クリーンエネルギー競争が激化。
これは、AI（人工知能）開発の競争が激化する中で、自社のデータセンターに必要な電力を確保するための戦略として浮上している。
これまで、企業は二酸化炭素（CO₂）排出を抑えるために風力や太陽光などの再生可能エネルギーを利用してきたが、AIの普及に伴い、これらの再生可能エネルギーだけでは電力供給が追いつかない状況になっている。
特に、大型データセンターの電力消費は中規模都市に匹敵するため、新たな電力源が求められている。
アマゾンとグーグルはそれぞれ、小型モジュール炉（SMR）を利用する計画を立てており、アマゾンは5億米ドルを投じてバージニア州でのSMR開発を支援する。
また、グーグルはカイロス・パワーと契約し、自社データセンター向けに電力を供給する7基のSMRを建設する予定だ。
しかし、これらのプロジェクトは実現まで数年かかり、未実証の技術に依存しているため、懸念も残る。
さらに、マイクロソフトはスリーマイル島原発の運転停止している原子炉を再稼働させる契約を結び、電力供給を受ける計画を進めている。
テック企業は30年までにカーボンネガティブを目指す一方、AIの普及による電力需要の増加が予想されるため、クリーンエネルギーの調達競争が激化することが懸念されている。
国際エネルギー機関（IEA）の報告によると、データセンターの電力消費は今後も増加し続ける見込みであり、企業は新たなエネルギー源の確保に向けて積極的に動いている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/79ab047a74e5a0504368aed8749e4d00a36a0620