アルノー・デプレシャンの映画愛を描いた自伝的シネマ・エッセイ「映画を愛する君へ」が2025年1月31日に公開。名作映画を通じた彼の成長と映画館への情熱が描かれる。
この作品は、デプレシャンが世界中の50以上の名作映画を通じて、映画と映画館への愛を深く掘り下げる内容となっている。
ティザーポスターも公開され、観客の期待を高めている。
本作は、デプレシャンの過去の作品「そして僕は恋をする」や「あの頃エッフェル塔の下で」に続くもので、ポール・デュダリスという名の主人公を中心に、彼の幼少期から成人期までの映画との関わりを描く。
特に、初めて映画館を訪れた思い出や、学生時代に映画部で上映会を企画したエピソード、さらには評論家から映画監督への転身を決意した瞬間が語られる。
出演陣には、マチュー・アマルリックが本人役として登場し、祖母役には「ママと娼婦」のフランソワーズ・ルブラン、14歳のポール役には「落下の解剖学」のミロ・マシャド・グラネールが起用されている。
作品中には、リュミエール兄弟の「ラ・シオタ駅への列車の到着」や、黒澤明の「乱」、ヒッチコックの「北北西に進路を取れ」など、数多くの名作が取り上げられており、デプレシャンが尊敬する哲学者や批評家の言葉も引用されることで、映画の本質に迫る。
ドラマとドキュメンタリーが融合した構成で、一般の観客が映画体験を語るインタビューも交えられ、日本の映画館も登場する。
第77回カンヌ国際映画祭で特別上映され、最優秀ドキュメンタリー賞にノミネートされるなど、注目を集めている本作は、映画ファンにとって必見の作品となるだろう。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/45b49fb256709f790a8fd478d288573cf6005b54