ソフトバンクが基地局にNVIDIAチップを導入し、余剰計算能力を利用したAIデータセンターを構築。2027年度以降の商用化を目指す。
2027年度以降に商用網に組み込む予定です。
これまで基地局の信号処理には専用ハードウェアが使用されていましたが、技術の進展により汎用ハードウェアへの移行が進んでいます。
基地局のトラフィックは時間帯によって変動し、計算リソースが余ることがあるため、その余剰リソースを「エッジAIデータセンター」として活用する取り組みが行われます。
ソフトバンクは、NVIDIAの生成AI向けスーパーチップ「GH200」を2機搭載したサーバーを使用し、基地局の信号処理を行いながら、余剰リソースをAIデータセンターとして利用します。
このプロセスには「AIオーケストレーター」が導入され、消費電力は一般的な汎用デバイスと同程度です。
現段階では小規模局専用ですが、将来的には商用網全体に展開される見込みです。
ソフトバンクの宮川社長は、このAI RAN構想を通じてネットワークを全面的に再構築する意向を示しています。
また、AIデータセンター機能がメインとなり、余剰リソースで基地局処理を行う可能性もあります。
ソフトバンクはAITRASを全国の基地局に広げることで、ユーザーは超低遅延のエッジAIサービスを享受できるようになります。
自動運転やLLMロボットなど、超低遅延が求められるユースケースが想定されており、AIの進化により新たなユースケースが生まれると期待されています。
経済の中心がAIにシフトする中で、日本のGDPを維持するためにはAIとの関わりが不可欠であると宮川氏は述べています。
さらに、AITRASはNVIDIA AI Enterpriseに準拠しており、2026年以降には他国への輸出も視野に入れています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/25c83df0f14bf0c934231f169b132edd92ec9b90
ソフトバンクがNVIDIAチップを活用してAIデータセンターを構築するというニュースに対して、多くのコメントが寄せられました。
特に、自動運転のユースケースに関する意見が多く、基地局のGPUパワーと5Gの低遅延通信網を利用することで、AI処理を車載機ではなく基地局側で行う可能性が示唆されました。
この取り組みがうまく進めば、離島や山間部でもAI技術の恩恵を受けられるようになることが期待されていました。
また、基地局のサイズに関しては、ソフトバンクのコンパクトな基地局がドコモのように大きくなるのではないかとの懸念があり、場所の確保が課題になるとの指摘もありました。
さらに、AIデータセンターが通信とどのように関係するのかについても意見があり、太いネット回線が引かれている基地局での情報収集がAIにとって有利であるとの見解も示されていました。
最後に、過去にNVIDIAの株を持っていたことに対する後悔の声もあり、投資のタイミングについての反省が見られました。
全体として、ソフトバンクの新たな取り組みに対する期待とともに、さまざまな視点からの意見が交わされていたことが印象的でした。
ネットコメントを一部抜粋
自動運転がユースケースとして想定されているということは、基地局のGPUパワーと5Gの低遅延通信網を使うことで、AI処理を個々の車載機でやらなくても良いって方向性でしょうか。
うまく低コスト化して離島や山間部でも普通に恩恵に預かれるようになると良いですね。
最近のソフトバンクにしちゃ秀逸なアイデアだ。
基地局には当然太いネット回線が引かれており、ネットから情報収集するAIには一石二鳥というわけか。
タラレバだがエヌビディアの株5%くらい持ってたんだけどな…