米大統領選後、ステーブルコインの供給量が50億ドル増加し、暗号資産市場への資金流入が加速。USDTとUSDCが特に活発で、流動性が高まっている。
TradingViewのデータによれば、主要なステーブルコインであるテザー(USDT)とUSDコイン(USDC)の供給量は、選挙後の1週間で合わせて50億ドル以上増加した。
具体的には、USDTの流通量は38億ドル増加し、1240億ドルに達した。
一方、USDCも16億ドル増加し、供給量は約370億ドルとなった。
この供給拡大は、暗号資産エコシステムへの資本流入が増加していることを示しており、ステーブルコインは主に米ドルに価格が固定されているため、取引所での資産購入のための「ドライパウダー」として機能している。
特にUSDTはオフショア取引所で最も流動性が高く、USDCは主に米国の取引所やDeFiアプリで利用されている。
選挙前は投資家が様子見の姿勢を取っていたが、結果が出たことで流動性と買い圧力が高まり、取引所におけるイーサリアム基盤のステーブルコイン残高も増加した。
選挙後、ステーブルコインの残高は360億ドルから410億ドルに跳ね上がり、年初来の高水準に達した。
この背景には、トランプ氏の勝利に伴うビットコインの高騰や、暗号資産に友好的な政権への期待が影響している。
さらに、ソラナ基盤のDeFiプロトコルの取引量も回復し、USDCの供給量は14%増加した。
TONブロックチェーン上のUSDTの供給量も増加し、新記録に達するなど、暗号資産市場全体が活気を取り戻している。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/3ea1db0977c091af1ba4e40c5897b5ed9f11c28e