鹿島が全自動溶接ロボットを開発し、熟練技能者並みの高品質な鉄骨柱溶接を実現。省人化と生産性向上を目指す。
要約すると鹿島は鉄骨柱の溶接作業を全自動化する新型ロボットを開発しました。
このロボットは、溶接時に必要な「開先」のセンシング機能と、発生する不純物である「スラグ」を除去する機能を搭載しています。
これにより、熟練技能者が行っていた手作業のスラグ除去が不要になり、全自動で柱の溶接が可能となります。
実際に横浜市内で施工中のビルにおいて、大型鉄骨柱の溶接にこのロボットが導入され、熟練技能者と同等以上の高品質な仕上がりが確認されました。
新型ロボットは「マニピュレータ型現場溶接ロボット」として、柱溶接部の開先形状を自動で計測し、それに基づいて溶接条件を自動生成します。
このプロセスにより、開先の計測から溶接、スラグの除去までを自動的に行うことができ、柱1本の全自動溶接が実現しました。
今後、鹿島は溶接時間の短縮や、厚板や超大型鉄骨柱、狭開先への対応など、さらなる機能向上を目指すとともに、技能者が複数のロボットを並行運用できる体制を確立し、鉄骨柱の現場溶接作業の省人化を進め、生産性の向上につなげていく方針です。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/981138dcf70a81e006499c09fa66c3292e5904b5