日立ヴァンタラが「VSP One」のハイブリッドクラウド機能を拡充し、データ連携やコスト削減を実現。企業システムの堅牢化が期待される。
この強化は、5月に販売が開始されたミッドレンジストレージ「VSP One 2U Block Appliance」と、ソフトウェアデファインドストレージ(SDS)「VSP One SDS Cloud」の連携を通じて実現されました。
具体的には、エンタープライズシステムで実績のある非同期リモートコピー機能「Hitachi Universal Replicator」を活用し、オンプレミスとクラウド間のデータ連携を可能にしました。
この技術により、大幅なサイト間距離の拡大と応答性能の向上が実現され、データの順序と一貫性を維持しつつ、ハイブリッドクラウド環境での利用が可能となりました。
これにより、クラウドへのバックアップやディザスタリカバリ、セキュリティ対策が強化され、企業システムの堅牢化が期待されています。
また、クラウドに最新データを自動で同期することで、データの二次利用が容易になり、生成AIを含む高度なデータ分析にも役立つとされています。
さらに、クラウドへのデータ連携は、オンプレミスのみの構成と比較してストレージコストを約20%削減可能です。
加えて、VSP One SDS Cloudは、日立独自のデータ保護技術「Hitachi Polyphase Erasure Coding」がマルチアベイラビリティゾーンに対応することで、広域の障害にも耐えられる可用性を実現しました。
そして、ハイブリッドクラウドのデータ連携を支援する「Hitachi Remote Copy設計&構築サービス forハイブリッドクラウドストレージ」も提供され、エンジニアが企業の要件に応じた最適な設計・構築を提案することで、ハイブリッドクラウド環境の実現を支援します。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/7c6aedb417a66f2e7f9060444c911ae244262737