イーロン・マスク氏が率いるXがAI機能Grokの無料版をニュージーランドで先行テスト中。条件付きで利用可能で、企業価値回復の戦略か。
要約するとイーロン・マスク氏が率いるSNS、X(旧Twitter)が新たにAI機能「Grok」の一部を無料で提供する先行テストをニュージーランドで実施中です。
これまでGrokはプレミアムユーザー向けの有料機能でしたが、海外メディアの報道によると、特定の条件を満たす無料ユーザーもこの機能にアクセスできるようになっています。
具体的な条件としては、Xに登録してから7日以上経過し、認証可能な電話番号が紐付けられていることが挙げられます。
無料版Grokでは、チャット、画像生成、画像分析といった機能が利用可能ですが、有料版に比べて利用制限が設けられています。
たとえば、Grok 2モデルでは2時間ごとに10リクエスト、Grok 2 miniモデルでは20リクエストが可能で、画像分析は最大で1日3枚までと制限されています。
現在のところ、ニュージーランド以外での無料版の展開については未定です。
Grokは、マスク氏が開発するxAIによるもので、言論の自由を重視した大規模言語モデルを目指しています。
Xは、買収時に440億ドルで評価されていましたが、現在の企業価値は90億ドル前後にまで下落しており、Grokの展開はその価値を回復させるための重要な戦略と考えられています。
また、来年の大統領選挙に向けて、マスク氏のAI市場への参入がどのように影響を及ぼすかも注目されています。
地域限定の無料版Grokは、今後の展開に向けた布石として位置付けられているようです。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/10487ef62aa62ff87734f79f64d7050c83b6eeff