サムスン電子は、株価下落を受けて10兆ウォン規模の自社株買いを決定。株主価値向上を目指し、強い防御意志を示しています。
この自社株買いは、2017年以来7年ぶりのことであり、最近の株価の急落を受けて強い株価防御の意志を示すものとされています。
具体的には、取締役会で1年間にわたり自社株を買い戻す計画が議決され、そのうち3兆ウォン分の株式は3カ月以内に全量消却することが決まりました。
消却対象となる株式は、普通株5014万4628株と優先株691万2036株であり、これらは全体の0.84%に相当します。
残りの7兆ウォンに関しては、株主価値を高めるための具体的な活用案や時期を多角的に検討する方針です。
サムスン電子の株価は、前日1.38%下落し4万9900ウォンで取引を終え、2020年6月以来の5万ウォン割れとなりました。
しかし、15日には外国人投資家の買いが入り、株価は7.21%上昇して5万3500ウォンで引けました。
このような株価の変動は、最近の業績不振や米中関係の悪化、半導体市場の厳しい見通しなどが影響していると考えられています。
財界関係者は、過去の自社株消却が株式の発行数を減少させ、1株あたりの価値が倍以上に上昇した実績を挙げ、今回の自社株買いが株価上昇に寄与するかどうかが注目されると述べています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/08950390e1169402768dcf33845814abdebba047
サムスン電子が発表した自社株買い計画に対するコメントは、株価対策としての意義を強調するものが多かったです。
特に、株価が5万ウォンを下回ったことを受けての措置であり、過去の成功体験から再度の株価上昇を期待する声がありました。
しかし、同時に自社株買いが一時的な効果に過ぎないとの懸念も広がっていました。
業績が下向きの中での自社株買いは、単に株価を支えるための手段に過ぎないとの指摘があり、企業の根本的な成長戦略が求められるとの意見が目立ちました。
さらに、韓国市場全体の厳しい状況や、日本の半導体産業との競争など、外部環境がサムスンに与える影響についても言及されていました。
特に、半導体市場の厳しさや、他国の企業との競争が激化している中で、サムスンの未来に対する懸念が高まっていることが伺えました。
自社株買いの実行可否についても疑問視され、果たして本当に計画が実行されるのか、慎重な視点が求められていました。
全体として、サムスン電子の自社株買い計画は期待と不安が交錯する状況にあり、今後の展開に注目が集まっていました。
ネットコメントを一部抜粋
株価対策なのは明らかです。
自社株買いをやったところで、業績的に下落トレンドを止められるだろうか?
これから主力商品である半導体の売れ行きが怪しい。
自社株買いなども所詮は一時しのぎ。
サムスンは自社株買いで、株価を下支えするんですね。