電機大手8社の2025年業績予想が発表され、ソニーや日立は売上高を上方修正。一方、米中貿易摩擦などのリスクも懸念される。
要約すると2025年3月期の連結業績予想に関するソニーをはじめとする電機大手8社の見通しが発表され、本業の堅調さを受けていくつかの企業が売上高や営業利益を上方修正した。
ソニーグループは売上高を前回予想から1000億円上方修正したが、画像センサー分野ではモバイル機器向けの販売数量が減少し、下方修正を余儀なくされた。
日立は欧米でのデータセンター向け事業の好調を受けて上方修正を行い、送配電網への投資が長期的に続くという強気の見方を示した。
パナソニックは通期予想を据え置き、三菱電機も同様に通期予想を維持しつつ、電力需要の増加を受けて一部事業を上方修正した。
富士通は早期退職金の影響で営業利益を下方修正したが、サービス事業は内需を中心に力強く成長した。
NECもITサービスの好調が続き、営業増益を達成した。
シャープは営業損益が黒字に転換し、液晶パネル事業の構造改革が功を奏した。
一方、東芝は送配電事業やハードディスクドライブ事業の好調を背景に大幅な営業利益の改善を実現したが、非上場化の影響で業績予想は非公表となっている。
今後の業績には、米国の大統領選や米中貿易摩擦といった地政学的リスクが影響を与える可能性があるため、各社は慎重な姿勢を求められる。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/cacdbdaf9ce1a94e517c412c13539d4cfdeb0a55