スペースXが「Starship」の6回目の打ち上げを成功させ、空中キャッチは断念。ペイロードにはバナナを搭載し、未来の宇宙ミッションに向けた重要なテストを実施しました。
この打ち上げは、南テキサスのボカチカにあるSpaceXの打ち上げ施設「Starbase」から行われ、全長121メートルの巨大ロケットは、ロケット下段のブースター「Super Heavy」との組み合わせにより、宇宙への旅を果たしました。
Starshipは、将来的にはNASAの月着陸ミッション「Artemis III」や火星探査に使用される予定です。
今回の試験では、ロケット上段のStarshipが分離に成功し、予定された軌道に投入されましたが、Super Heavyの発射台アームによる空中キャッチは実施されず、メキシコ湾に軟着水しました。
空中キャッチが行われなかった理由については、SpaceXは具体的な説明を避け、「多くの条件が整わなかった」と述べています。
また、Starshipは宇宙でのメインエンジンの再点火にも成功し、その後、大気圏への再突入を果たし、インド洋への軟着水にも成功しました。
今回の再突入では、Flight 5よりも過酷な条件が設定されており、加熱環境によるストレスをテストするために、2万枚以上の耐熱タイルが取り外されました。
Flight 6では、ペイロードとして「1本のバナナ」が搭載されており、これはSpaceXの衛星ブロードバンドサービス「Starlink」の受信アンテナ「Starlink mini」と同等のサイズです。
このユニークなペイロードは、試験の一環としての意味合いを持ち、SpaceXの技術的進展を示すものとなっています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/3fcbe4a9fc3550c31bd9e6ca9880f7ab684a091f