Fortaが新たに提供する「フォルタ・ファイアウォール」は、悪意あるトランザクションをリアルタイムで検出・ブロックするツールで、Web3のセキュリティを強化します。
このツールは、Web2で一般的に使用されているアプリケーションファイアウォールの技術をWeb3に応用したもので、リアルタイムでトランザクションをスクリーニングし、セキュリティやコンプライアンスのリスクを未然に防ぐことが可能です。
具体的には、フォルタ・ファイアウォールはトランザクションフローに直接組み込まれ、悪意のある取引がブロックチェーンに記録される前にその取引を遮断します。
この仕組みにより、従来のフロントランニングを利用する方法よりも効果的に脅威を防ぐことができます。
また、このツールにはAIモデル「フォートレス（FORTRESS）」が搭載されており、50ミリ秒未満でトランザクションをシミュレーションし、リスクスコアを算出することが可能です。
スコアが1に近いほど悪意の可能性が高く、設定された閾値を超えるトランザクションは自動的にブロックされます。
このAIモデルは過去の攻撃データを基に訓練されており、新しいトランザクションを処理するたびに精度が向上します。
検出率は99%以上、誤検知率は0.001%未満と高精度を誇ります。
フォルタ・ファイアウォールはロールアップやスマートコントラクトプロトコルに直接統合可能で、すでに大手プロバイダーであるコンジットと連携しています。
FortaはこのツールがDeFi（分散型金融）や現実世界資産（RWA）の普及を促進すると説明しています。
なお、Fortaは2021年にアンドリーセン・ホロウィッツやコインベースベンチャーズから2300万ドルの資金調達を行っています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/909253757a60beba6f2be14ff3b894685944fb91