「源氏物語」が高校教科書にどれだけ掲載されているかを調査した結果、443冊に掲載されていることが判明。古典教育における重要性が明らかに。
最近、東京学芸大学附属図書館が主導した研究により、1956年から2022年までの67年間にわたる667冊の高校古典教科書の中で、「源氏物語」がどれだけ取り上げられているかを調査しました。
この取り組みでは、司書と大学院生が手作業で教科書を一冊一冊確認し、どの巻が掲載されているかを詳細に調べ上げました。
その結果、全体の約3分の2にあたる443冊の教科書に「源氏物語」が掲載されていることがわかりました。
特に、教科書名自体が「源氏物語」というものも存在し、古典学習における重要な位置付けが確認されました。
調査を監修した斉藤昭子准教授は、「源氏物語」は難解な文章であるため、高校の初期段階ではなく、古典学習の最終到達点として扱われていると述べています。
また、掲載されていない教科書は、鎌倉時代以降の時代別に編集されており、源氏物語が書かれた時代とは異なる時代に焦点を当てたものが多いとのこと。
このように、「源氏物語」は古典教科書において基本的に読むべき作品とされてきたことが明らかになりました。
今回のデータは、ウェブ上でオープンデータとして公開され、今後の古典教育における重要な資料となることでしょう。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/e2bdb9b70f8000be041e00c2eb764605bbfede89
コメントでは、中学校の教科書で『源氏物語』が扱われていなかったことに対する意見が多く寄せられていました。
具体的には、他の古典作品である『竹取物語』や『枕草子』がしばしば取り上げられていたのに対し、『源氏物語』は扱われていなかったことに疑問を持つ声がありました。
特に、物語の内容が一夫多妻制や幼い女の子の扱いに関するものであるため、教科書に載せるには選ばなければならない部分があると指摘されていました。
また、各自の好きな章についての感想も多く見られ、特に梅ヶ枝の香合わせや若紫のエピソードが人気で、ロマンチックなストーリーを楽しんだという意見もありました。
さらに、教科書に関する日本語の使い方に関する指摘もあり、形容動詞の正しい使い方についてのコメントがありました。
全体的に、コメントは『源氏物語』の内容や教科書掲載の難しさについての考察や、個々の感想を交えたものでした。
ネットコメントを一部抜粋
中学校の教科書では、『竹取物語』や『枕草子』はしばしば扱われていましたが、『源氏物語』は扱われていませんでした。
内容としては《皇族》《女ったらし》《やりたい放題》なので教科書で扱うには部分を撰ばないとマズイですね。
朧月夜と六条御息所?としこめだけど可愛がられて唐衣も贈られる女性の帖はなんていうのだろう。
高校では若紫を勉強した。
犬姫(使用人)が雀を逃がしてしまったと嘆く若紫を光源氏が垣間見する場面。
全部原文で読んだ人はどれくらいいるのだろう。