オーストラリアが16歳未満のSNS利用を禁止する法案を可決。テック企業に厳しい規制が課され、世界初の試みとなる。
要約するとオーストラリア議会は2023年10月28日、16歳未満の子どもがソーシャルメディアを利用することを禁止する世界初の法案を可決しました。
この新法により、テクノロジー企業は未成年者がSNSを利用できないようにするための「合理的な措置」を講じる義務が生じ、これを怠った場合には最大で約5000万オーストラリアドル(約50億円)の罰金が科せられます。
ただし、未成年者やその保護者に対する罰則は設けられていません。
オーストラリアのこの新法は、世界で最も厳しいSNS規制となり、スナップチャット、ティックトック、フェイスブック、インスタグラム、レディット、X(旧ツイッター)などが対象に含まれます。
アルバニージー首相は、他国の指導者たちがオーストラリアの取り組みを称賛していると述べ、16歳になると虚偽や危険を見分けられるようになるとの見解を示しました。
この法案には野党・自由党の大多数が賛成し、同党のマリア・コバチッチ上院議員は「テック大手の巨大な力はオーストラリアではもはや野放しではない」と強調しました。
しかし、法案の迅速な審議過程には批判もあり、上院委員会での公聴会が開催されたのは法案提出からわずか1週間後でした。
また、テック企業からはこの法案の有効性や表現の自由への影響が懸念されており、ユーチューブやオンラインゲームが対象外となっていることについても「致命的」との指摘がなされています。
この新たな法律は、子どもたちのオンライン環境をより安全にするための重要な一歩と位置づけられています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/2e837f0d971b97979223163cc83e316a4d99248e