エイコー印刷がLINE WORKSとApple Watchを活用し、製造プロセスの見える化とコミュニケーション改善を実現。納期回答が大幅に短縮され、生産性向上に寄与。
主力事業であるシールやラベルの印刷において、受注案件ごとの工程管理が重要ですが、オーダーメイドの特性から複数のプロセスを経て生産されるため、納期の正確な回答が求められます。
繁忙期には、営業と現場のコミュニケーションのズレが問題となっていました。
この課題を解決するために、エイコー印刷はビジネスチャットツール「LINE WORKS」を導入しました。
LINEに似た操作性が利用者に受け入れられ、情報伝達がスムーズになることが期待されました。
しかし、工場内の機械音が大きいため、スマートフォンの通知音に気づきにくいという新たな問題が発生しました。
これにより、製造担当者のチェックが遅れ、電話でのやり取りが頻発し、導入効果が限定的でした。
そこで、ウェアラブルデバイスとしてApple Watchを活用することにしました。
各部門のリーダーにApple Watchを支給し、LINE WORKSのトークルームに投稿があると振動で通知される仕組みを構築。
これにより、納期回答にかかる時間は従来の10分から30分から平均1分に短縮され、業務状況の把握が容易になりました。
また、スマートフォンを取り出すのは返信時のみとなり、作業に集中できる環境が整いました。
このDXプロジェクトは、LINE WORKSは無料で利用し、Apple Watchの購入に約25万円を投資しただけで、ITリテラシーの高くない社員でもストレスなく導入できたとしています。
エイコー印刷は、低コストでのDXが大きな改善につながったと評価しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/995e443840327b6897e826225af65741c73e5fe3