静岡県警本部長が袴田巌さんに謝罪、ネット上で反響。証拠捏造の検証を求める声も。
この謝罪は、逮捕から無罪確定までの58年間にわたる袴田さんの苦労に対するもので、捜査当局が直接謝罪するのは初めてのケースである。
津田本部長は21日、浜松市にある袴田さんの自宅を訪れ、「言葉では言い尽くせないほどのご心労、ご負担をおかけし、申し訳ありませんでした」と述べた。
この謝罪が行われたことにより、「静岡県警本部長」というワードがSNSで急上昇し、ネット上では様々な意見が飛び交った。
「裁判所も謝れ」や「検事総長こそ、直接に謝罪すべきではないのか」といった声が上がり、証拠捏造の検証を求める意見も多く見られた。
袴田さんの姉、ひで子さん(91)は謝罪に対し、「運命だと思っています」と応じ、警察に対する苦情を言うつもりはないと述べた。
静岡地検は上訴権を放棄し、袴田さんの法的地位が不安定であったことについても謝罪している。
袴田さんは1966年に逮捕され、1980年に死刑が確定したが、再審公判で証拠捏造が指摘され、無罪判決が下された。
これにより、長年の冤罪が晴れた形となった。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/3e7ab494b0b2cf2344cb78bf63e6387dd20a0023
静岡県警本部長が袴田さんに謝罪したことに対し、ネット上では多様な意見が交わされました。
多くのコメントが、証拠捏造という重大な問題に焦点を当て、警察の捜査が人権を無視したものであったことを強調していました。
特に、権力を持つ警察が適切な取り調べを行わず、無実の人を死刑に追いやる可能性があるという懸念が広がっていました。
また、当時の捜査に関与した人々への責任追及が求められ、再審請求の動きが他の案件にも波及することを期待する声もありました。
さらに、取り調べの透明性を高めるために、警察が取得した証拠をすべて裁判所に提出することを法制化すべきだとの意見もありました。
謝罪は一歩前進だが、真犯人を追及することや、再発防止策が必要だとの意見が多く、警察や検察に対する信頼が揺らいでいることを示していました。
中には、冤罪を減らすために法務大臣や検事総長が謝罪すべきだという意見や、静岡地裁や静岡地検の責任者も謝罪に来るべきだとの声も寄せられました。
全体として、謝罪は重要だが、それだけでは不十分であり、実質的な改革や責任追及が求められていることが明らかになりました。
ネットコメントを一部抜粋
この例はきわめて珍しいが、逆に憶測を呼ぶ可能性もある。
権力をもつ警察がろくな取り調べもせず、挙句、証拠を捏造する。
取り調べの録画録音だけでなく、警察が取得した証拠は100%裁判所に提出させるのを法制化してもらいたい。
当事者として裁判をするのはきつすぎるし、ゆったりと余生を過ごして欲しい気持ちもある。
証拠捏造した人間はわかっているはず。
さっさと名前を公表すべき。