不正検知サービスの導入が進む中、AIを活用した自動判定ツールが注目されている。しかし、リスクも伴い、企業は人間の判断を残す選択をすることが増えている。
要約すると最近、不正検知サービスの導入が加速している背景には、（一社）日本クレジット協会が2025年3月末までにすべてのECサイトに「3DS2.0」の導入を求めていることがある。
この取り組みは、チャージバックが発生している「不正顕在加盟店」に対しても、不正検知ツールなどの別の対策を求めるものであり、特にアパレル、家電、チケットなど転売されやすい商品を扱うECサイトでは、負担の少ない不正検知ツールのニーズが高まっている。
特に注目されているのは、AIを活用して不正を自動的に判定するツールで、これにより不正購入を防ぐ動きが広がっている。
各社に取材した結果、AIに全てを任せることに対するリスクを懸念する声が多く聞かれ、実際に「Riskified」や「Forter」などの高精度なAIを用いたサービスも存在するが、AIによる自動判定が原因で正当な注文が拒否されるケースも報告されている。
そのため、判断が難しい注文については人間が介入する余地を残す選択をする事業者が増えている。
一方で、不正件数が非常に多いにもかかわらず人的リソースを確保できない場合には、コストを最小限に抑えるためにAIによる自動判定を導入するケースも見られる。
日本ネット経済新聞では、不正検知サービスを「AI型」「ルールベース型」「ハイブリッド型」の3つに分類し、企業の年収のボリューム層に基づくカオスマップを作成した。
このカオスマップを参考に、自社の規模や不正検知に対する方針を考慮しながらサービス選びを行うことが推奨されている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/64a58d48ef5d8b7eae01b2b97ecc5cc291fab3ca