AWSが新たに発表した「Amazon Nova」ファミリーは、テキスト、画像、動画生成に対応したマルチモーダルAIモデルで、複数のサイズが用意されています。安全対策も強化されており、業界特化型の調整が可能です。
この新しいモデルは、AWSのAI開発プラットフォーム「Bedrock」で利用可能となります。
Novaファミリーには、テキスト生成モデルとしてMicro、Lite、Pro、Premierの4つのサイズがあり、Premier以外はすでに提供を開始しています。
Premierモデルは2025年初頭にリリース予定で、日本語を含む15言語をサポートしています。
さらに、画像生成モデル「Nova Canvas」と動画生成モデル「Nova Reel」も同時にリリースされましたが、リリース段階では英語のみのサポートです。
テキスト生成モデルのMicroはマルチモーダルではなく、テキストのみの入出力が可能ですが、レイテンシーが最も低いという特徴があります。
AWSは、Googleの「Gemini 1.5 Flash」とMetaの「Llama 5.1」とのベンチマーク比較で、言語理解や常識推論において競合を上回る結果を示しています。
Lite以上のモデルは、テキストに加え画像や動画もサポートしており、上位モデルほど精度や速度、価格が高くなります。
AWSのCEOアンディ・ジャシーは、これらのモデルが独自システムやAPIと連携するよう最適化されており、複雑な自動ステップの実行が容易であると語りました。
例えば、ヘルスケア企業が医療用語を理解するためにNovaを微調整することが可能です。
Nova Canvasは画像の生成や編集を行い、Nova Reelでは最大6秒の動画を生成できます。
今後、最大2分の動画生成が可能なモデルも公開予定です。
AWSは、これらのモデルにウォーターマークやコンテンツモデレーション機能を搭載し、「責任あるAIの使用」を促進するための安全対策を強化しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/9ba99d50c8dd4625ba7c0175ed784d919dae50fe