中学生向けに闇バイトの危険性を学ぶゲーム「レイの失踪」が実施され、SNSを通じた犯罪の手口を体験し、注意喚起が行われました。
このプログラムは、闇バイトのリスクをリアルに体験できる内容で、参加者はSNSを通じてキャラクターが闇バイトに巻き込まれる様子を追体験します。
この授業は国内で初めての試みであり、ゲーム内ではDMや求人情報を通じて犯罪がどのように進行するかを学び、危険を回避するスキルを身につけることができます。
授業後のアンケートでは、95％の生徒が「闇バイトに関する知識が増えた」と回答し、全員が「今後はSNSでの求人に注意する」と述べました。
この背景には、若者がSNSを通じて犯罪に巻き込まれるケースが増加している現状があり、2024年には警視庁によると闇バイトに関連する警告が1万件以上に達する見込みです。
闇バイトの手口は多様で、SNSのDMや公開求人サイトからの応募があり、特にSNSでは「お金に困っていそう」や「孤独そう」といった状況をターゲットにすることが多いとされています。
ゲームでは、キャラクターの心理状態やターゲットの見つけ方を学ぶことができ、また、闇バイトの求人が犯罪とどのように関連しているのかを理解することができます。
授業では、ファクトチェックを専門にするチームが求人情報の見抜き方を指導し、例えば「猫探し」が「車両盗難」といったように、隠語や最新の手口についても学びます。
闇バイトは一度関与すると抜け出すことが難しく、経済的依存や社会的孤立、脅しがその要因とされています。
ゲームでは、友達が闇バイトに関わった場合の相談方法や、意図せずに関わってしまった時の警察への相談方法も学ぶことができます。
授業を受けた生徒たちは、気軽に返したDMが犯罪につながる様子に驚き、SNS上の怪しい求人に対する警戒心を高めたと感想を述べています。
Classroom Adventureは、このプログラムを全国の中学校や高等学校に展開する予定で、地方自治体や教育機関との連携も進めています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/568fac5a5bff02417c3104a200a038e6b1a74cc0