GoogleがAndroid 16からWebViewのユーザーエージェント文字列を削減。これにより、プライバシー保護が強化される見込みです。
この変更は、すでにデスクトップ版およびモバイル版の「Google Chrome 107」から実施されており、Android版も同様の措置を取ることになります。
ユーザーエージェント文字列は、Webブラウザーの種類やバージョン、プラットフォーム(OS)を特定するために利用されてきましたが、近年ではその利用方法に問題が指摘されています。
特に、特定のAPIがサポートされているかを誤って判定するケースや、他社製Webブラウザーを排除するための手段として使われる事例が増えているため、ユーザーエージェントの短縮と新しい仕組みであるUser-Agent Client Hints(UA-CH)への移行が進められています。
新しいUA文字列は、Mozilla/5.0 (Linux; Android 10; K; wv) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Version/4.0 Chrome/125.000 Mobile Safari/537.36という形になり、今後は「Chrome/125」の部分のみが更新される仕様です。
この変更により、OSやCPU、ビルド情報は常に「Linux; Android 10; K」となり、ユーザーの環境を特定することが難しくなります。
また、WebサイトがAndroidの「WebView」であることを検出するためには「wv」というトークンを探す必要があります。
さらに、「WebView」はv116からUA-CHをサポートしていますが、カスタムUA文字列を設定しているアプリは例外となり、短縮されたUA文字列は送信されないことが明記されています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/50386b65dc3b6d70b5a2322c99c5b893990d92af