オーストラリアで反ユダヤの襲撃が相次ぎ、シドニーやメルボルンでの放火や落書きが問題視されています。政府は対策を強化し、ユダヤ文化の理解を深めるための予算も計画中です。
これを受けて、ニューサウスウェールズ州のミンズ首相は、州警察本部長およびユダヤ人指導者たちとの共同会見で、これらの襲撃が住民に恐怖を植え付けることを目的とした意図的なものであると非難しました。
また、イスラエルのマイモン駐豪大使は、反ユダヤ主義の高まりを止める必要があると強調しました。
アルバニージー豪首相も、公共放送ABCラジオとのインタビューで、国民が平和的な共存を望んでいると述べ、このような犯罪行為を拒否すると明言しました。
さらに、ユダヤ文化やユダヤ系市民への理解を深めるために、850万豪ドル（約8億円）の予算をかけてシドニーのユダヤ博物館を改修する計画も発表しました。
これに先立ち、メルボルンでは6日にシナゴーグが放火され、シドニーでも反ユダヤ主義の破壊行為が続いているため、当局は専門の対策チームを設置し、ユダヤ系学校やシナゴーグのパトロールを強化しています。
昨年10月にガザ地区での戦闘が始まって以来、オーストラリアでは反ユダヤ的行為が何千件も報告されており、ウラーラでは先月にも襲撃があり、車10台が損壊し、近くの建物にも落書きの被害が出ています。
現在、19歳と20歳の男が訴追されています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/4d4d0dd3eebe4baf783e66de5799839d47101bb0
オーストラリアで反ユダヤ襲撃が増加したことに対するコメントには、さまざまな意見が寄せられました。
多くの人が、特定の信仰を持つ個人が襲撃されることは許されるべきではないと強調しました。
特に、国の政策と個々人の宗教は無関係であるという意見が目立ちました。
また、歴史的な視点から、ユダヤ人に対する迫害の背景や、イスラエルとパレスチナの問題についても言及されており、複雑な国際情勢が影響を与えていることが示されました。
さらに、反イスラエルの立場と反ユダヤ主義を混同することが危険であるとの警告もありました。
このような意見は、社会の中での対立を助長する可能性があるため、慎重に考えるべきだというものでした。
全体として、襲撃の増加に対する懸念と、それに対処するための冷静な議論が求められていることが伺えました。
ネットコメントを一部抜粋
国の活動と個々人の宗教は関係ありません。
特定の信仰を持つ人が襲撃されることは絶対にあってはならないことです。
反イスラエルと反ユダヤ主義を一緒にしてしまうのは危険です。
ユダヤ人600万人殺害は80年経ってもいまだに続いている。
宗教的な差別は元から続いていたから発火の理由があれば何時起きてもおかしくない。