東京湾にサンゴが増加している背景には温暖化があり、冬の水温が上昇したことで越冬が可能になった。生態系の変化が懸念される。
千葉県・鋸南町沖では、これまで見られなかった数のサンゴが急速に生息範囲を広げており、まるで南国の海を思わせる光景が広がっている。
この現象の背後には、温暖化による海水温の上昇があると専門家は指摘している。
特に、冬の水温が下がらなくなったことで、サンゴが越冬できるようになり、数が増えているという。
逆に沖縄では、海水温の上昇がサンゴの白化や死滅を引き起こしている。
専門家によれば、サンゴの大量発生は生態系の変化を示しており、熱帯や亜熱帯の魚類が増える一方で、温帯の魚は北上する可能性がある。
しかし、サンゴは動けないため、卵が流れに乗るだけで新たな場所に定着するのは難しい。
国立環境研究所のシミュレーションでは、2035年には東京湾がサンゴだらけになると予測されているが、サンゴが増えることで海藻が減少し、それに依存する生物にも影響が出る可能性がある。
海藻が豊富な海域は生態系のバランスを保つために重要であり、その減少は「海の砂漠化」を引き起こす恐れがある。
これらの変化は、温暖化の影響を受けた海洋環境の新たな側面を示しており、今後の生態系に与える影響が懸念されている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/7b0af9e1ee291f32a211aa50437a2187d482d327
コメントでは、東京湾におけるサンゴの増加と温暖化の関係についてさまざまな視点が示されていました。
特に、冬の気温が冷えないことで海水の上下逆転が起きにくくなり、栄養豊富な深場の水が上がってこないため、植物プランクトンが減少し、それに伴って漁業にも影響が出るという意見がありました。
過去には気候の変動があったものの、20世紀の気候が安定していたため、現在の変動に人間が適応しきれていないという指摘もありました。
また、北方系の魚類が減少する一方で、南方系の魚類が増加することへの懸念も表明されていました。
これに伴い、漁業者や消費者が新たな生態系に適応する必要があるとの意見もありました。
さらに、東京湾でのダイビングやホエールウォッチングが普及することで、南国への旅行が不要になるかもしれないという未来の展望も語られ、温暖化の影響が経済や人の移動にまで及ぶ可能性が示唆されていました。
最後に、海水温が上がりすぎることで南国のサンゴが死滅するリスクについても触れられ、温暖化の影響の深刻さが強調されていました。
ネットコメントを一部抜粋
冬に気温が冷えないと海水の上下逆転が起きにくくなります。
北方系の海の幸は先細りでしょうね。
東京湾でダイビングやホエールウォッチングが出来るようになったら、南国に旅行に行く必要が無くなるかもしれません。
温暖化の影響は計り知れないですね。
海水温が上がりすぎると、南国のサンゴが死滅することもあります。