ブラジルのルーラ大統領が入院中も職務を続行、副大統領に代行を指名しない理由を解説。
要約するとブラジルのルーラ大統領は、10月に転倒し、頭蓋骨内部に溜まった血を抜くための緊急手術を受け、現在サンパウロ市内の病院で集中治療室に入院中です。
しかし、彼は大統領職を休職することなく、ジェラルド・アルキミン副大統領に一部の職務を任せています。
担当医師によると、ルーラ大統領は完全回復まで職務を行うことを禁じられているものの、意識は明瞭であり、医療チームは集中治療室での滞在は2日間と見込んでおり、来週にはブラジリアに戻る予定です。
ブラジル憲法では、大統領が「障害」により職務を遂行できない場合、副大統領が代行することが定められていますが、健康問題に関する「障害」の具体的な基準は明確ではありません。
そのため、休職の判断は大統領本人に委ねられています。
ルーラ大統領は、正式に副大統領に職務を全面的に引き継ぐ必要はないと説明しており、実際にはアルキミン副大統領が一部の公務を代行していますが、正式に大統領代行として指名されていないため、行動は大統領の指示に限られます。
専門家によると、大統領が意識を保ち、職務を遂行する能力があれば、副大統領に職務を引き継ぐ義務はないとされています。
過去の事例として、ボルソナロ前大統領が入院中に副大統領に職務を引き継いだのは限られた期間であり、健康問題に関する大統領職の「障害」の判断は本人の裁量に委ねられています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/1db479554c69718c3ca58e3f591d2aa0eb9e402d