CEATEC 2024では、位置情報ビジネスの新たなソリューションが多数発表され、特に「都市変遷マップ」やAIを活用した人流データ分析サービスが注目を集めた。
特に注目を集めたのが、株式会社ゼンリンデータコムが11月に提供を開始予定の「都市変遷マップ」である。
このウェブサイトでは、全国133カ所のランドマーク周辺の過去の地図と現在の地図を比較でき、1995年まで遡れる情報が無料で提供される。
さらに、同社は法人向けに過去の地図データと詳細な建物情報を分析できる「都市環境分析プラットフォーム」を提供しており、街並みの変遷を詳細に把握することが可能だ。
次に、株式会社ナイトレイが発表した「CITY INSIGHT Copilot」は、生成AIを用いた人流データ分析サービスで、2023年12月からクローズドベータテストを開始し、2024年7月に正式提供を予定している。
このサービスはSlack上で動作し、ユーザーは対話型UIを通じて膨大な人流データを短時間で分析し、観光やまちづくりなどに役立てることができる。
屋内測位技術では、株式会社ネクスティ エレクトロニクスがカナダのZeroKey社と提携し、超音波を用いた高精度な屋内測位システム「ZEROKEY」を紹介した。
このシステムは、センチメートル単位の精度で屋内の位置を特定できる。
さらに、株式会社竹中工務店は赤外線センサーを用いた人流計測装置を展示し、株式会社川崎重工業はWi-Fi測位による屋内ナビゲーションサービスを紹介した。
位置情報データのプロバイダーやデジタルツイン関連の事業者も出展し、日野自動車グループは車両データを活用した「日野コネクティッドデータサービス」を展示した。
全体として、CEATEC 2024は位置情報データを基にした新たなビジネスソリューションの可能性を示す場となった。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/a7632ed4a0e1c99ee2ce9fa8ac4f70573620849d