熊本高専が半導体教育の取り組みを強化。全国の高専で教材開発や体験講座を実施し、産官学連携による人材育成が進む。
要約すると熊本高専の高松校長は「セミコンジャパン2024」で、全国的に進む半導体人材育成の取り組みを紹介しました。
高等専門学校（高専）では、約半数が就職する高専生を対象に、実際に製造を担う「ボリュームゾーン人材」の育成が急務とされています。
各高専では、教材開発や体験講座を通じて、学生に半導体技術への関心を持たせる努力が行われています。
特に九州地方では、受託製造最大手のTSMCの進出を受け、多くの半導体関連企業が投資を行い、熊本高専や佐世保高専が拠点校として半導体教育プロジェクトを推進しています。
これらの校では、2022年から半導体に特化した講義が開講され、全ての専門分野の学生が半導体の利用と製造について学ぶことができます。
教材開発も進められており、佐世保高専での講義を基にしたオンデマンド教材が他校でも利用可能です。
さらに、実習や研究のための設備も導入されており、佐世保高専では超小型ウエハーを用いたチップ製造装置が導入されています。
北海道の旭川高専も半導体分野の拠点校として、体験講座を通じて小中学生に半導体技術を紹介しています。
また、舞鶴高専では学生が講師となり、独自のナノインプリントシステムを利用した体験講座を実施しています。
これらの取り組みは、国立高専機構が進める「COMPASS 5.0」プロジェクトの一環として行われており、産官学の連携が重要視されています。
半導体人材の早期育成に向けた高専の活動は、今後も続いていく必要があります。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/8fe14dbf243d9aeb6fcaeeb97ee8408de74e5b70