ドイツ銀行が開発する「パブリック・パーミッションド」L2ブロックチェーンの概要

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ドイツ銀行がZKsyncを用いてイーサリアム上に「パブリック・パーミッションド」L2ブロックチェーンを構築中。金融機関の規制遵守と取引のスピード向上を目指す。

要約するとドイツ銀行は、マター・ラボが開発したZKsyncテクノロジーを利用して、イーサリアム上にレイヤー2(L2)のロールアップネットワークを構築しています。

このプロジェクトは、「パブリック・パーミッションド」という特性を持ち、一般のユーザーがネットワークの状況を確認できる一方で、特定の操作は許可された参加者のみが行うことができるという仕組みです。

マター・ラボのオマル・アザール氏は、プロジェクトの詳細について言及し、メメント・ブロックチェーンが参加していることも紹介しましたが、同社からはコメントが寄せられていません。

最近の暗号資産の価格上昇に伴い、金融機関の間でブロックチェーン技術への関心が再燃していることを示唆しています。

このプロジェクトは、プライベート・エンタープライズブロックチェーンの流行と関連しており、イーサリアムやビットコインといったパブリックチェーンからコードを借りる形で構築されていますが、完全に切り離されている点が特徴です。

ブルームバーグの報道によると、ドイツ銀行がL2ネットワークを開発する背景には、金融業界における規制遵守の課題があるとされています。

特に、取引相手を特定する必要がある金融機関にとって、完全にオープンなネットワークではその情報を把握するのが難しいため、L2を構築することで取引のスピード向上と規制遵守を同時に実現しようとしています。

ZKsyncベースのロールアップにより、銀行はブロックチェーンの実験を行い、バリデーターを選択できるようになると、ドイツ銀行のブン=ヒアン・チャン氏は述べています。

また、L2ブロックチェーンは規制当局に「スーパー管理者権限」を付与し、資金の動きをより詳細に調査できる可能性も示唆されています。

メメント・ブロックチェーンは、11月6日にL2の試みを発表しましたが、その際はあまり注目を集めていませんでした。

現在、このチェーンはテストネットワーク環境にあり、開発者はZKsync技術に基づくカスタマイズ可能なツールキット「ZK Stack」を使用して独自のブロックチェーンを構築しています。

このL2は、ドイツ銀行が主導するマルチチェーン構想「Dama 2」の一部でもあり、シンガポール金融管理局(MAS)の「プロジェクト・ガーディアン」にも関連しています。

このプロジェクトには、資産をトークン化する方法を検討している24の主要金融機関が参加しています。

参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/0d07b53a1db0798848232d4871009afe2e0896ed

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