京都大学と鹿島建設が月面に人工重力居住施設を共同研究。構造や建設方法、居住性などを検討し、宇宙居住の実現を目指す。
要約すると京都大学と鹿島建設は、月面での人工重力居住施設の共同研究を開始しました。
2022年に発表された共同研究の成果を基に、今回の研究では人工重力の実現性や構造、施工方法、居住性、人体への影響、さらには閉鎖生態系の確立について具体的に検討します。
研究の目的は、宇宙での居住環境を整えるための基盤を築くことにあります。
特に、人工重力居住施設「ルナグラス」の構造成立性と建設方法を世界に先駆けて研究し、月や火星といった他の天体でも地球と同様の重力を実現し、人類の宇宙進出を促進することが期待されています。
また、閉鎖環境での資源循環や生態系の維持に関する知見を得ることで、地球環境の問題解決にも寄与することを目指しています。
さらに、地球上での過重力施設の実現性についても研究が進められており、健康増進や骨粗鬆症の抑制に役立つ可能性があります。
人工重力居住施設の実現には多くの課題が存在するものの、理想型を掲げることで様々な分野の交流を促し、持続可能な社会の構築に寄与することが期待されています。
今後は、建設方法として現地材料の利用や遠隔操作による無人施工、月面の特性を考慮した構造的課題の検証が進められ、医学的観点からの人体への影響評価も行われる予定です。
このプロジェクトは、京都大学の専門家と鹿島の協力のもと、さまざまな専門知識を結集して進められることになります。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/0d28ceec05392f7f054db0fb5b92ebae224121fd