山形県鮭川村で幻の花「ミチノクヒメユリ」の生産・活用が進む。高校や企業と連携し、地域振興を目指す取り組みが始まった。
このプロジェクトは、村と県立新庄神室産業高校、化粧品原料メーカーのテクノーブル、そして地元の生産者団体「Re:lium MICHINOKU」の4者が連携協定を結ぶことで実現しました。
目指すのは、ミチノクヒメユリの種の保存や栽培の推進、成分研究及び商品化を通じて地域の産業振興を図ることです。
ミチノクヒメユリは1960年代には約50万本が出荷されていましたが、ウイルスの影響で栽培農家が減少し、現在は矢口誠美さん(83)だけがその種を保存し続けています。
新庄神室産業高校では、絶滅危惧種であるこの花を再興するために、茎頂培養や球根の提供、さらには花を素材にしたジェルキャンドルやアメリカンフラワーの製作などに取り組んでいます。
化粧品原料メーカーのテクノーブルは、大手化粧品会社の紹介を受け、2022年から同校と共同研究を開始しました。
新芽を使った「ヒメリウム-SP-W」という化粧品原料を開発し、肌のバリア機能を高めるビタミンDの活性化に成功しました。
また、ミチノクヒメユリの花には多くのポリフェノールが含まれていることも明らかになり、今後の商品化に期待が寄せられています。
連携協定の締結式には、村長や校長、企業の社長、生産者団体の代表など19人が出席し、村の産業振興に向けた意気込みを語りました。
生徒たちも主体となってこの取り組みに関わっており、地道な努力が実を結ぶことが期待されています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/ab0d941471ae233d3c507e13305b9ff2466147ef