Googleが新推論AIモデル「Gemini 2.0 Flash Thinking」を発表。思考過程を示し、問題解決能力を強化。AI Studioで利用可能。
要約すると米Googleは12月19日（現地時間）に新たな推論AIモデル「Gemini 2.0 Flash Thinking」を発表し、Google AI Studioで実験モデルとして公開しました。
この新モデルは、問題解決のための思考過程を人間が理解できる形で示すように設計されており、従来の「Gemini 2.0 Flash」よりも強化された推論機能を備えています。
具体的には、マルチモーダル理解、推論、コーディングに特化しており、ユーザーがAIの思考過程を追いやすくなっています。
Google DeepMindとGoogle Researchのチーフサイエンティストであるジェフ・ディーン氏は、このモデルを「思考を明示的に示すモデル」と説明しました。
デモでは、AIが与えられた複雑な課題に対して思考過程を示しながら解答に到達する様子が確認できます。
たとえば、電子が特定の条件下で放出する光子を見つける課題に対し、AIがどのように考えるかを示しました。
さらに、ビリヤードの玉を使ったプロンプトのデモも行われ、視覚的な情報を取り入れた推論の可能性が示されています。
Gemini 2.0 Flash Thinkingは、入力トークンの上限が32,000個、出力トークンの上限が8,000個といった制限があり、テキストと画像の入力に対応していますが、検索やコード実行などの組み込みツールは使用できません。
キルパトリック氏は、このモデルが推論の旅の「小さな第一歩」に過ぎないと述べており、今後の発展に期待が寄せられています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/603372f0bd1e34abc49368409bb597718a88c57b