大分県でのロマンス詐欺が急増中。心理学者が詐欺に騙されるメカニズムを解説し、未然に防ぐ事例も紹介。
大分県警はこの状況を非常事態と捉え、対策を講じています。
具体的な事例として、別府市内の50代男性がマッチングアプリで知り合った女性からネットショップの経営を勧められ、3700万円を振り込む被害に遭いました。
彼はLINEやビデオ通話で結婚を前提とした交際を進めたものの、実際には一度も顔を合わせておらず、売上金が入らなくなったことで詐欺に気づきました。
一方で、ロマンス詐欺を未然に防いだ事例もあります。
2024年4月、別府市内の銀行で50代女性が700万円のローンを相談した際、行員が不審に思い、詐欺の可能性を指摘しました。
女性はSNSで知り合った2人の男性と結婚を決めていると話し、資産を分けるための手数料として300万円を送金するよう求められていたといいます。
行員の判断により、警察に通報し、被害を防ぐことができました。
明星大学の藤井靖教授は、詐欺に騙される心理的メカニズムについて説明しています。
「わけのわからない話を長時間聞くことで思考が停止し、法外な話の方が信じやすくなる」と指摘。
特に「2人の男性と結婚する」という非現実的な内容が逆に信じ込ませる要因となっていると述べています。
顔が見えない状況では、理想と疑念が交錯し、思考が停止することで詐欺に引っかかりやすくなるといいます。
このように、ロマンス詐欺は巧妙な手口で進行し、心理的な罠にかかることで被害が拡大しています。
警察や金融機関の取り組みが重要であり、個人としても注意が必要です。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/a2dc9a1071869a58176b9d8a7bd645cf5a2c4e61